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ポンジ製とツイル製の手旗の違い

ポンジ製とツイル製の手旗の違い

2024年01月23日

旗・幕ドットコムの長谷です。

今回は、旅行や引率用のガイドとして使ったり、防災・避難訓練などの集合、移動、誘導の目印やスポーツの応援などにも使われる手旗についてご紹介します。


軽くて安いテトロンポンジ製


当サイトでは手旗の生地に『テトロンポンジ』をお薦めしています。

ある程度の耐久性があって、それでいて手旗に最も求められる「軽さ」(振りやすい)が優れているからです。

こちらがその【ポンジ生地の手旗】です。
ポンジ生地の手旗

旗の周囲は特に縫製は施さず、ヒートカット仕上げ(ほつれないように熱で溶断する方法)です。
こぐち断面のアップ

ポンジ製の手旗の一番の特徴はなんと言っても、

軽くて安いこと

それが可能なのは、街中でよく見るのぼり旗の生地として最も汎用的なテトロンポンジに、写真でも画像でもどんな柄でも1枚から手軽に印刷できるダイレクト昇華印刷で作るからです。

ただその分、弱点もあります。

薄いので向こうが透けて見え、なんとなく安っぽく見えるのです(人によってはそう思うということです)。
透け感が分かる写真

実際、商品をお届けしてから、

「なんか弱そう」
「生地が薄くて向こうが透けて見える」
「表と裏の色が違う」

などの感想やご意見をいただいたこともあります。
表裏の濃度の違いが分かる写真

ただ、ちょっとしたイベントや家族旅行、サークルの集まり、スポーツの応援などで1年にそうそう多くは使わないようでしたら、このポンジ製の手旗がお勧めです。安さが最優先とか。

薄いからといって何回か使うと破れてきたり、雨に濡れてインクが滲んでしまったりはしませんので、どうぞご安心ください。


丈夫で色鮮やかなツイル製


もし、あなたが、
・薄さが気になる
・透けない方がいい
・より丈夫で長く使えるものがいい
ということでしたら、ポンジではなくツイル生地の手旗をお勧めします。

こちらが【ツイル生地の手旗】です。
ツイル生地の手旗

旗の周囲は、三つ折り縫製を施しています。
三つ折り縫製部分アップ

ツイル製の手旗の特徴は、

・軽くて、しかも丈夫
・発色が抜群にきれい
・表裏の色が変わらない

ツイルは、しっかりした生地感と滑らかな手触りが特徴で、主には社旗団旗など屋外で使われる旗用の生地として使われます。だから丈夫さは折り紙付きです。

印刷方法は、ポンジの手旗がダイレクト昇華印刷という「印刷」であるのに対し、ツイルの方は「昇華転写捺染」という「染め」です。

だから発色の違いは歴然。高発色で、色も長持ちします。またダイレクト昇華印刷は片面から印刷するだけなのに対し、昇華転写捺染は両面から染めますので、裏面が表面より薄いということもありません。
ツイルの手旗で表裏が分かる写真


メンテナンス方法


印刷方法が違うとメンテナンス方法まで変わります。

ダイレクト昇華印刷は洗濯ができないのですが、昇華転写捺染は可能です。

つまり、ポンジの手旗は洗濯ができませんが、ツイルの方は洗濯ができます。


手旗の製作費


「印刷」と「染め」という製法の違いから、ポンジとツイルの手旗では価格が大きく異なり、横450×縦300mmの手旗でしたら、ポンジ製が1枚4,000円なのに対し、ツイル製は1枚13,000円です

ツイルの手旗はポンジに比べるとお値段が張りますので、買われる方は旅行会社のバスガイドさんや添乗員さんなど、プロユースが多いです。

もちろん、応援やプレゼント用など、個人ユースでも使っていただいて結構ですよ。

長く使う、頻繁に使う。
そんなお客様にお勧めです。

とはいっても実際に生地を見てみないと分からないから怖くて買えないという方が大半だと思います。

そこで当サイトでは、無料の生地見本帳をご用意しています。実際の生地に実際の製法で45色を印刷した色見本帳にもなっています。
生地見本帳

ポンジとツイルの質感や透け感だけでなく発色の違いも確認できますので、お気軽にご請求ください。


手旗の仕上げ方法


最後に、手旗を棒に取り付ける部分の仕上げ方法についてご紹介します。

ポンジ製手旗の仕上げ方法は、袋加工もしくは裏レザーハトメ加工のいずれかです。

直径12oの塩ビパイプもしくは木製丸棒を入れ、ずれないようにパッカーと呼ばれる留め具で抑える方法が袋加工です。
袋加工の手旗

塩ビパイプや木製丸棒は伸び縮みできませんので、このタイプを鞄などに片付ける際はどうしても嵩張ってしまいます。

できるだけコンパクトにしたいという方には、伸縮ポールを使って紐で括る、裏レザーハトメ加工がお勧めです!表のデザインを邪魔しないよう裏面にだけ補強用の白レザーを縫い付け、ハトメリングを打って仕上げます。
関西ハイク楽しもう会の手旗

ツイル製の手旗は、この「裏レザーハトメ加工」と、裏だけでなく表と裏両面から生地を挟み込む「レザーハトメ加工」のいずれから選ぶことができます。
レザーハトメ加工

「レザーハトメ加工」は両面から補強しますので強度は一番高いです。先述した通り、プロユースの場合はこちらが一番多いです
レザーで挟み込まれている様子

仕上げ方法に関して、もし上記以外のご希望がありましたら、遠慮なくご注文フォームの「その他ご要望」欄にお書きください。大体の加工には対応できます。金額が変わる場合は、事前に必ずお知らせいたしますのでご安心ください。

何かご不明な点やご質問などございましたらお気軽にお問合わせください。

今回の記事では、手旗の生地について2種類ご案内させていただきました。ポンジとツイルですね。ニーズに合わせてお選びください。

今回の情報が手旗を作る際の参考になれば幸いです♪

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