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スエード生地とは?素材ごとの特徴とお手入れ方法を紹介

2023年04月26日

『スエード』は靴や小物に使われているので、一度は聞いたことのある素材かと思います。しかし実は、スエードにもいくつか種類があり、それぞれ違った特徴を持ちます。

・スエード生地の特徴が知りたい
・レザーとスエードの違いが分からない
・洗濯しても大丈夫か教えて欲しい

本記事を読めば、こららの疑問が解消できますよ。

スエードは当社で扱っている生地の中でも、特に人気の素材です。製作事例とともに紹介しますので、タペストリーやテーブルクロスをお考えの方にも、参考になると思います。ぜひ最後までご覧ください。


スエード生地の種類とその特徴


スエードには、動物の皮を使った天然素材と合成繊維であるポリエステル製の2種類があります。ここからはそれぞれの特徴を解説したいと思います。


動物の皮を使ったスエード

天然素材のスエードは子牛ややぎの皮の裏側に摩擦を加え、起毛させた生地のこと。サンドペーパー等で擦るため、そのザラザラした肌触りが特徴です。身近なところでは、靴の素材としてよく使われています。
スエード素材の靴

◾️スエードの由来
スウェーデンの技法を用いて作った手袋は「ガーント・ドゥ・スウェード(スウェーデン製の手袋)」と呼ばれ、フランスで大流行しました。フランス人がその一部をとって、皮を起毛させる製法のことをスエード(スウェード)と名付けたと言われています。そこから派生し、今では素材そのものの名前として、広く知れ渡っています。

ヌバックレザーとスエードの違い
同じ起毛革で混同しがちなのがヌバックレザーです。スエードは革の裏面をやすりがけしているのに対し、ヌバックは表面にやすりをかけて起毛させます。毛足は短く、滑らかな質感が特徴です。


合成繊維のスエード

天然のものではなく、合成繊維で作られたスエードもあります。質感や見た目は上で紹介した天然素材のスエードに似せており、少し光沢があります。

コートに使われるのはナイロン製で厚手のもの、ナイロンと比べると少し薄いポリエステル素材は、タペストリーやテーブルクロスに使われています。当社で扱うスエードは、後者のポリエステル素材です。

ポリエステルのスエードは3種類ありますので、参考までにご紹介します。

スエード


ポリエステルスエード

最もスタンダードな生地。一見薄いですが、細い繊維を高密度に織っているため、とても丈夫です。表面にはツヤがあり高級感があります。非常に軽いので持ち運びにも優れています。

【おすすめ用途】
説明会や展示会のブース装飾(タペストリー/テーブルクロス/屋内用の横断幕)
スエードのタペストリーの写真


遮光スエード


遮光スエード

スエードの生地と生地の間に遮光材をサンドした三層構造で、それにより、それぞれの面への印刷が可能になります。普通の生地だと絵柄が反転してしまいますが、遮光スエードは別々の柄も印刷できるので、360度どこにいる通行人からも文字が読めます。

【おすすめ用途】
美術館の展示・ショッピングモール内の広告
遮光スエード
タペストリーが作りたい方はこちら
https://www.hata-maku.com/product/tapestry/


ダブルスエード


スエードの2倍の厚みがあるダブルスエード。遮光効果までは要らないけれど、裏を透けさせたくないという場合に使われます。残念ながら当社では扱っておりませんが、バンテンや帆布で代用できますのでご安心ください。

【おすすめ用途】
アニメキャラクターやアイドルの写真が入ったタペストリー
ダブルスエードのタペストリー


スエード生地のお手入れ方法


動物の皮を使ったスエード

動物の皮を使ったスエード

スエードを水で洗う際は、シミになりやすいので、注意が必要です。

仮に一部だけが汚れてしまった場合でも、部分的に洗うのではなく、全体を水(お湯)に浸けてから、洗ってください。

洗剤を使っても構いませんが、直接かけるのではなく、ブラシの方に付けてから洗っていきましょう。ゴシゴシとせず、ゆっくり優しく擦ることをお勧めします。


ポリエステル素材のスエード

当社で扱うスエードは、洗濯ができません。理由はその印刷方法にあります。

ダイレクト昇華印刷は、生地に直接インクを吹きかけた後、200℃の高熱で定着させる印刷方法です。これは言うなれば、インクが生地の上に載った状態です。
ダイレクト昇華印刷

ですので、強い摩擦が加わるとインクが落ちてしまうため、洗濯やクリーニングは推奨しておりません。

もし汚れてしまったら、洗面器に水(お湯)を溜めて、生地全体を浸けてください。その後優しく手洗いをして、日陰で干しましょう。

もしシワが気になるようであれば、当て布をして低温(80〜120℃)でアイロン掛けをしてください。多少のシワなら、簡単に伸ばせますよ。


まとめ|スエード生地とは


本記事では、スエードの種類とそれぞれの生地の特徴、お手入れ方法を解説しました。

靴やアウターに使わているスエードと、ポリエステル素材のスエードは似て非なるもの。厚みや質感が大きく異なります。身近なスエードをイメージされていると、製品が届いてから「思っていた素材ではなかった」といった事態になりかねません。

思い違いを防ぐために、当社では実際の生地を一冊にまとめた見本帳を用意しています。
生地サンプル

会員登録をすれば無料でご請求いただけますので、ぜひご活用ください。


その他にも「⚫︎⚫︎(場所)で使いたいけれど、スエードで大丈夫?」「どのくらいの大きさまで作れる?」などなど、気になることがあれば、いつでもご相談ください!


記事を書いた人

著者プロフィール
2021年にハクロマーク製作所へ入社。受注窓口として、お客様から要望をヒアリングし、デザイナーに繋ぐ役割を担う。月に160人以上のお客様と電話で打ち合わせを行う中で、寄せられた質問を厳選し、コラムを配信しています。読んでくださった方の不安が解消され「オリジナル製品って意外と簡単に作れる」と思ってもらうのが、私の夢です。

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