本日は、建築現場の広告塔、「養生幕」の価格についてのお話をさせていただきます。
ネットで検索すると、現場シートや養生シート、足場幕、イメージシートなど、さまざまな名称でラインナップしているサイトが多数見つかります。
色々な呼ばれ方をしていますが、名前は違えども、ビニールターポリンという生地を使った同じ商品です。

「えっ、同じ商品?」
「じゃあ、どうしてこんなにサイト間で価格差があるの!?」
と、各社検索して調べた方でしたら、そう思われたお客様もいらっしゃるかもしれません。
確かに『既製品』なら、どのショップも似たような価格になりますし、同じものなら一番安いところに注文する。それで良いと思います。
でも、それが今回の養生幕のような、お客様のご要望を聞いて、そのイメージ通りのものをこれから作っていく『オーダー品』の場合、話はそう簡単ではありません。

デザイン制作の部分で価格は大きく変わる?
これは養生幕に限らず、どのオーダー品にも言えることですが、もし価格が製作業者によって違うなら、その一番の要因として考えられるのは、「デザイン制作」の部分です。
イラストレータってよく聞きませんか?
印刷の世界では、イラストレータデータでの入稿を求められるのが一般的です。
イラストレータというソフトで描かれたデータは『完全データ』といって、これを入稿すれば文字通り、印刷業者はデータ作成に関してはほぼ何もすることがありませんので、あとはそのまま出力するだけ。一番安く上がるパターンです。
一方で、イラストレータデータを用意できない人もたくさんいらっしゃいます。
そういう場合はどうするのかというと・・・印刷業者に依頼をして、イラストレータで描いてもらうことになります。
その場合、費用が別途かかってしまいます。
追加になるのはそれだけではありません。
こちらの要望を伝えて原稿を描いてもらう以上、一発で希望通りのデザインが上がってくるとも限らず、修正してもらう必要も出てきます。
つまり・・・修正費用も、一回、二回、三回と都度追加になっていきます。
こうして最初に思っていた費用がどんどん膨らんでいき、

サイト上では養生幕1枚14,800円と謳われていたので注文したのに…。
自分の好みのデザインに修正をしていくと、その度に加算され、最終的には30,000円を超えていた!
なんていうことも可能性としては考えられます。
そうなってしまわないよう、あらかじめサイトの内容をよく読んで確かめてみてください。
イラストレータデータしか受け付けてなかったり、たとえエクセルやワードデータを受け付けてくれる場合でも、別途原稿作成費がかかったり、納期が1週間余分にかかったりするところはたくさんあります。修正費用も、1回につき1,000円~5,000円と書かれているところもあります。
ちなみに当サイトでは、修正は何度でも無料です。
お客様が納得のいくまでお付き合いさせていただきますし、データ入稿もエクセル、ワードはもちろん、JPGやPDF、パワーポイントからでも、無料でイラストレータデータに描き直します。

決して、
「うちが良いですよ」
と言いたいのではありません。
先に言いましたように、イラストレータデータを用意できる人と出来ない人でニーズは異なります。
それによって依頼すべき先は変わってくるかもしれませんので、自社にあったところを選んで頂きたい、そう思って今回の記事を書きました。
養生幕の製作業者の違いを分かり易く表にしてみましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

養生幕の価格が他サイトと異なるその他の要因
上の表でご覧の通り、原稿作成関連以外にも、養生幕の価格が違う要因がありますので、それぞれ解説します。
梱包形態は巻き梱包
養生幕のサイズは、縦長と横長の違いはあっても1,800×3,600mmと大きいですので、出荷する際の運送コストも決して安くはありません。小さく畳めば安く済みますし、そうでなければ高くついてしまいます。
そこで養生幕の製作業者は、『巻き梱包』で出荷するところと『折り畳み梱包』で出荷するところに分かれます。

当サイトは「巻き梱包」で出荷します。
「折り畳み梱包」より運送コストはかかってしまうのですが、
・「折り畳み梱包」だと折りじわがついてしまう
・折り畳むと印刷部分が剥がれてしまう恐れがある
この2点において「巻き梱包」を採用しています。
取り付け紐を同梱
当サイトでは、養生幕を足場に括りつける紐も、ハトメ(養生幕の周囲に設けている、取り付け用の穴の空いた金属のリングのこと)の数だけお付けしています。
わざわざ紐だけを買いに行く必要はありませんので、養生幕が到着すれば、すぐに設置していただけます。

データの保管は3年
お作りした養生幕のデータは3年間保管いたします。
なので、その間でしたらリピート注文は簡単にできます。
またデータがあれば、他の商品、例えばのぼりや看板などにデザイン展開する際も便利です。
無料で色合わせ
色合わせは、会社固有のコーポレートカラーやイメージカラー、ロゴなどがありますから、印刷の世界ではとても重要な仕事。にも関わらず、DICやPANTONEでしか色指定できなかったり、そもそも色指定は出来ないという会社様さえあったりします。
当サイトでは、DICやPANTONEだけでなく日本塗料工業会など全国共通の色番号でのご指定はもちろん、名刺やチラシ、パンフレットなど、この色に合わせてくださいという印刷物を郵送でお送りいただいても無料でその色に合わせます。
養生幕の価格がサイトによって違う理由 まとめ
オーダー品、特に養生幕のように「こんなものを作りたい」というお客様のご要望に合わせて製作する商品は、業者によって価格が異なることを、多くの方が一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。
今回は、その理由についてご説明いたしました。
ご覧の通り、オーダー品ならではの「原稿(デザイン)作成」に関する対応や料金体系は、業者によって大きく異なります。
もしAdobe Illustratorのデータをご用意いただける場合は、販売価格のみを比較し、最安の製作業者に依頼するのもひとつの方法です。ただし、色にこだわりがある場合は「色合わせ」に対応してもらえるかどうかを、事前に確認されることをおすすめします。
一方で、「イラストレータは使えないけれど、WordやExcelなら作図できる」という方は──恐縮ではありますが、ぜひ当サイトをご検討ください。ご希望をしっかりとカタチにするお手伝いをさせていただきます。
以前、お客様からこんなお言葉を頂戴したことがあります。
「ロゴもデザインもイラストレータがなくて困って他のサイトを探していたところ、御社のサイトに出会いました。ワードでも手書きの注文でも可能だったり、デザインサンプルがあったりと注文方法がとても簡単でした。その上、追加料金がロゴのトレース代のみ、修正は回数無制限、納期の延長も発生しない事にはたいへん驚きました。」
今回の記事が、養生幕を比較検討する際、どういうところをチェックすればいいのかの判断材料になれば嬉しいです。
これからも、お客様が安心して養生幕をご依頼をいただけるよう務めて参りたいと思います。
「この写真は使える?」「こんなデータでも大丈夫?」など、ご不明点や気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
